FLAMMA

【誕生】
フランス・ブルターニュ地方の名医ヴェルヌのもとに一人っ子として生まれ、テオドールと名付けられる。

【幼少期】
医者である両親の会話を聞き、多くの知識と好奇心を得た。英才教育を受け、塾（外国語や数学など）・絵画教室・ピアノ教室などに通いはじめた。彼のために金はたくさん使われたが、両親からの応対はいつも無機的でとても愛されているとは言い難い状況であった。

【～高校時代】
「テオドール（神からの贈り物）」という名の通り「神童」として扱われるほどの優秀さを誇った。学問においても芸術においても優れ、同じ学校の誰よりも輝いた。親譲りの美しい容姿も持ち合わせ、多くの女子生徒や大人の女性からアプローチを受けるが、そのうちの誰からも内面を愛されることは無く、常に外見とスペック、「ヴェルヌ」という名しか見られていなかった。悲しいことに、テオドールという名で呼ばれたことは無く、常に名医ヴェルヌの息子として扱われてきた。これが彼の人間嫌いのはじまりである。

【薬学部時代】
当然のようにアメリカ東岸部にある世界最高峰の大学に入り、薬学生となる。このとき、同期にエヴェリーナがいた。彼女とお互いライバル視しつつ、彼自身大学内でもトップの成績で研究に没頭していたが、イマイチ刺激が足りず悩んでもいた。大学の研究と並行し、両親が金を出して借りた個人部屋にて自分がしたい研究を始めようと考え、大学付近にあった怪しい薬屋に入るとそこでドン・レグロに出会う。ドン・レグロと意気投合し、彼のニーズにこたえる代わりに好きな研究をさせてもらう（資金・被験体の提供をしてもらえる）という約束をしてAuroraの一員になる。
スペインのグラナダにある研究室本部、アメリカの個人部屋と大学を行き来しては組織の仕事、大学での勉強を着々とこなしていく生活の中で、ヴェルヌ家と関わりのあるニューヨークの落ちぶれた金持ち一家ウォーレイ家から、息子の家庭教師をしてほしいという依頼を受ける。ちょうど研究助手が欲しいところであったため、「テオドール自身の部屋にてタダで指導をする代わりにちょっと研究を手伝ってもらう」という条件付きで快諾した。彼のもとにやってきた生徒の名はバスター。もう一人助手が欲しかったため大学付近でふらついていたカイラーを捕まえて仕事をさせるようにもなる。バスターに関しては心の底から愛してしまい、いろいろと狂ってしまった節がある。一度バスターに反抗され、ナイフで顔に大きな傷をつけられたがそれさえ愛おしく、今でも顔の傷は消さずに残している。
数年間うまいこと二人を利用して研究を続けてきたが、ドン・レグロから「中国のとある田舎に飛び、現地の薬を調べるように」という命令を受け向かった先で、うっかり身元がバレかけてしまう。自身の姿は見られなかったものの、助手として同行させたバスターとカイラーに関しては完全に姿を見られてしまい、これ以上は助手として手元に置けないと判断し、ドン・レグロからもそう命令されて二人を手放す。

【現在】
Aurora研究部での研究と並行して表向きの研究も続け薬学において博士号を取得し、いよいよ本格的に研究室での研究が始まった。両親には薬学者になったとだけ伝えている。しばらく助手が不在であったため再び助手を探していたところ、保安組織医療局に所属している若手医師エイデンが、組織や病院、学会には内緒でAurora研究室に入りたいとやってくる。彼の高いスペックと二面性（偽善）を高く評価し、彼を新たな助手として迎える。そして、彼のことを同時に丁度進めていた禁忌研究のひとつ「人格分離」の被験体としても採用した。現在は好き勝手に研究を進めており、それなりに毎日を楽しんでいるが、心の底ではバスターのことを惜しく思っている。近頃バスターに能力「着火」があることが明らかになり、それをドン・レグロも欲しがっているため、それを口実にして必死にバスターを捕まえようとしている。
最新の発明は「能力者の鮮血を利用して能力を閉じ込める薬（能力薬）」と「人格を分離し一つの体に二つの能力を持たせる薬（変身薬）」。もちろんこれらも禁忌研究の産物。