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STORY

遡ることたった数十年

神は、ほんのひと握りの人々に特殊能力を与え始めた。
ひとりにつきひとつ、その人間にふさわしいものを。
人を超えた力を持つ能力者たちは、その贈り物を享受した。

 


近頃力を持ちはじめた、
能力者による悪党組織——Aurora。

組織員は謎の肉体強化を施され、

普通の人間では太刀打ちできない。

この組織を食い止めることができるのは、

能力関係の事件を解決し治安維持のため活動する

保安組織のみ。

そんな保安組織のエースであるバスターたちは今日も

街中の明かりを背に、Auroraを打倒すべく戦っている。

​第1章 NYのならず者

ミッション:

NYに跋扈中のAurora組織員による悪党集団を討伐せよ

 

ここ最近のNYは不穏である。というのも、「ある青年」を探して悪事をはたらく輩が跋扈しているからだ。

 

悪党集団の悪事を食い止めるため、保安組織からバスターたちが指名される。

市の航空写真

​第2章 試練は過去から

①保安組織内に、バスターとカイラーに会いたがっている二人組がいるという。

ふたりが彼らに会いに行ってみるが……

②仕事で とあるカジノにやってきたリック。

かつてともにステージに立った男に声をかけられて……

 

③仲間を見殺しにしてしまった過去を持つヴィッキー。その仲間の兄が、彼女の前に現れて……

目抜き通り

​第3章 向き合うとき

近頃、Aurora組織員の肉体強化が急速に進み、下っ端の保安組織員では太刀打ちできなくなってしまう。そこで、保安組織内でトップクラスの実力を持つ米組が立ち上がった。

 

彼らは難事件を解決していく過程で、Aurora首領の顔を知る保安組織の剣豪ライタスと出会い、協力し合うことに。

ある日バスターがひとりで路地裏を歩いていると、Aurora組織員と出くわした。彼はAurora組織員を倒そうとナイフを抜くが、次の瞬間、赤く染まったのは自分の視界であった……

開いた本

​第4章 伸びてゆく影

【前編】

バスターの療養中にも、事はどんどん進んでゆく。

ライタスの記憶やカイラーの経験を頼りに、Auroraのアジトや幹部たちを探り、米組四人とライタスはとうとうアメリカからヨーロッパに渡った。

情報収集をしていると、地中海沿岸で不可解な失踪事件が起きているという噂を聞き、おそらくAurora首領の仕業だと考えたライタスはより一層熱が入る。

 

ある港町で、

カイラーは只者ではないムスリムの青年に出会う。

エルチェ

【後編】四天王のうち三人を倒し、残すは研究部の長・ヴェルヌのみ。Aurora本部と研究部のある廃闘牛場へと向かうが、それを阻もうとヴェルヌの研究助手ファーガスが現れる。バスターとカイラーでかかってもあまりの強力さ・強靭さ・獰猛さに押されるほどの強敵であり、なかなか倒せない。すると、お互い疲弊してきたあたりでファーガスがどこかへ去ってゆく。

​​

その後、カイラーはヴェルヌによってトラウマを植え付けられたバスターを庇い、ひとり研究室まで潜入する。重い扉を開けては奥に進んでいくと、そこにはヴェルヌと、胸に数発の銃弾を受け、鮮血の上で横たわっているファーガスが。

​第5章 グラナダの夕べ

ついにAurora首領の居場所を突き止めた米組とライタス。

溢れる想いに耐えきれず、ライタスは剣をたずさえて、Aurora首領のいる廃闘牛場へと向かってしまう。

 

連戦で疲れきった米組は医療局で治療を受ける中、四天王戦で最も怪我の少なかったバスターはエヴェリーナに治癒の薬を貰うとすぐにライタスを追う。

 

「こんばんは お初にお目にかかります。私はレグロ。」

グラナダの廃闘牛場に辿り着いたバスターが目にしたのは、

血に塗れた美しい闘牛士と、

疲れ果てた様子のライタスであった。

​第6章 untitled

米組は中華組の二人をはじめとする仲間たちに迎えられ、

アメリカに凱旋する。

 

しかし、浮かれていられる時間など、そこには一切なかった。

実は陰でAuroraと手を組んで金儲けをしていた保安組織のトップが、自分たちの都合の悪いことをしでかした米組を追うようになったのだ。

組織は米組を保安組織として雇った状態にしつつも、内部からこっそりと刺客を送る……

この保安組織の悪事が、世間に知られないように。

​第7章 FLAMMA

刺客をかわし続ける日々。

ある日の夜更け、バスターが言う……

「神はいつだって完璧で正しい。
が、俺は今から、能力を否定する。
そう……今からすることは、神への冒涜かもしれない。」

 

善とは何か。自分の生きる意味は何か。ヴェルヌの助手時代も、保安組織として雇われている現在も、結局悪事に加担させられていた。そして、結果、この現実にたどり着いている。

沢山悩み、考えた結果、

人々の能力がなくなってしまえばいい、と。

彼は能力者最大の禁忌を犯すことを決めた。

​©2025 ariyu____

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